対面人狼からネットの長期人狼にハマった話②

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対面人狼向いてないかも。

前回に引き続き、私の(恥ずかしい)人狼ライフを振り返ります。
誰の興味も惹かないこと請け合いなのですが、好きなものについて書くと決めたので書くぞ。
でも、とりあえず何かをやり通すのって大切だよね。これも人狼で教わりました。


初めての人狼ゲームを、「一人だけノリを理解できていないリアル狂人として振る舞った」という経験は、怠惰にまみれた学生生活の中で忘れていた、私の人間としての尊厳と呼ぶべきものが傷ついたことを実感する、重要な出来事でした。

こういう挫折に近い気持ちって、普通は日々の学校の学びとか親友との喧嘩とか好きな人との失恋とかで培われていくんでしょうけど、私の場合は人狼だったのです。自分の学生生活ろくでもないな。

それでも一時は「人狼」と聞くだけで鳥肌が立ち、もし誰かがそれをやりたがる素振りを見せようものなら「イヤッ!」と全力拒否する2歳児並の反応しかできなくなっていました。

でもそんなある日、突然「私にも人狼ができる気がする」と思える時がやってきたのです。

良く分かりませんがやる気がメラメラと湧いてきて、今度こそスマートにゲームができるような気がしてきました。

でも自分から「人狼がしたい」とは言えない。
友達も多くないので、サークルの活動中に主宰が提案するのを待つ日々が続きます。

そして、ついにその日がやってきました。
あの日の屈辱を晴らすため、イメトレはもう何百回もしています。
参加メンバーの性格要素も把握済みだし、ポーカーフェイスの練習もしました。
正直、勝てる気しかしません。
よっしゃあ、人狼でも占い師でもなんでもこいや!!

 

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…結果だけ先にお伝えしますと、私は人狼を引き、占い師を騙り、霊能者がいなかったのでそのまま乗っ取りに成功。大勝利を収めました。

が、また問題を引き起こしていました。

私があんまり熱を込めてやり過ぎたせいで、本物の占い師だった女の子を泣かせてしまったのです。くそだ自分。

後から聞いた話によると、本物の占い師の女の子は、私がいきなり「私(=砂)占い師なんですけど、女の子ちゃん占って人狼でした」と言ったことにびっくりして、思考が止まってしまったらしく、何にも言えないまま投票が集まり、吊られてしまったのが悲しくて、悔しかったのだそうです。すぐに謝って仲直りしました。

でもわかる。本当は村人なのに、みんなから指を差されて吊られるのは本当に辛いよね。

まじごめん。

でも…

でも、こっちの消化不良感もやベェのよ…。

確かに勝った時は気持ち良かったけど、こんなの全然嬉しくないよ。

女の子を泣かせたことなんて、妹がふざけて私のドラクエ3のセーブデータを全消しした小学校6年生以来、全くありませんでした。あの時はまじで怒った。

 

あー、そもそも、自分には人狼が向いてないのかもしれない…きっとそうだ。

こうして、私は人狼で再び挫折を味わい、「もうやらない」と心に決めました。

それ以来、対面人狼は今もやっていません。

 

(続くと思います)