【終】対面人狼からネットの長期人狼にハマった話⑦
人狼が人狼であるために。
人狼が好きと言う割に、私は人狼の動画は観たことがなくて、劇場で行われる人狼も観にいくことがありません。人狼カフェにも行ったことない。
人狼BBSや人狼オンラインX以外の場所でゲームしたこともないんですよね。
誰か誘ってくれたらとも思いますが、そういうお友達がいないし、そもそも私が保守的なのかも。
昨日は友人と家で飲んでた時に、
友「最近のSNSに染まった奴らをみてるとさ、分かり易いキャラクターや、明るくて傷つけにくいキャラをアイコン的に演じて振る舞う奴が売れてるじゃん。でもそれって互いの傷を見せないように自分の身を守っているだけで、それが善い人間性として肯定されている今の社会を好きになれない」
って呟いてて、いやその概念の塊みたいなんが今あんたの目の前にいる私やでごめんと、心の中で静かにツッコミ謝っておきました。
いや私は有名人でもなんでもないんですけど、友人の言うことが妙に私の心をタッチしたのです。
人狼も人生もシンプルイズベストだと思っていますが、実際のところその裏ではじーっと我慢しているもの、見て見ぬふりがされているのは折り込み済みな訳で、その「みて見ぬふりスキル」って、人によって結構違うと思うのです。
要は「メタ」の扱い方ってすげー難しい。
私はポムポムプリンが好きなのですが、ポムポムプリンの着ぐるみが目の前に現れたら、触りにはいきますがハグはできません。どうしても「中の人」を想像してしまうのです。
ポムポムプリンと言う概念をクッションにすれば顔も知らぬ人と関節ハグしても良いだなんて、なんだか落ち着かない…許されるのであれば着ぐるみを脱いでもらって、まず抜け殻をハグして、次に中の人ともハグして、再び着ぐるみを着てもらってから改めてハグしたい。
名古屋のひつまぶしの食べ方みたいな感じ。
ふなっしーなんかを見ているともう中の人の正体が気になりすぎて、キャラクターに全く集中できません。
いや違う、メタの話をしたかったのです。
人狼でいうメタは、例えば「戦歴」「村人CO」「システムコピペ」「中の人予想」「リアル都合」「感情的発言」などが挙げられます。
例えば誰かが「人狼は初めてです〜」と言った時に(初めてってことは奇策は打ってこないな)とか、(初めてにしては発言が上級者すぎるから嘘つきだ)とか、それ以降どんな発言をしても「人狼が初めてである」という強すぎる要素を軸に推理するしかなくなってしまう恐れがあります。
別にそれくらい良くね?とも思いますよね。
個人的な体感でしかないのですが、ネットの人狼では「噛み」「吊り」「占判定」「霊判定」「ゲームが続いている」この5つのみが変更の効かない絶対的な事実として推理に加えられることが許され、それ以外は「事実"と仮定した出来事"」として、推理材料に使用されています。
「人狼が初めてである」という発言は、許される事実以外に該当する変更不可能な事実「中の人予想」であり、ゲーム内で見て見ぬふりをしている事実に干渉する要素のため、良くないメタとして認知されていると感じます。
メタ問題には明快な正解がないのでとても難しいですが、推理を楽しむことに重きを置くプレイヤーにとっては大問題です。
人狼BBSのメタ問題の項目も、かなり苦労した跡が伺えます。
私自身、感情から推理を進めるのが好きなので、そこ禁止されたら人狼できない…。
「楽しければいいじゃん」
「勝てばいいじゃん」
ここに徹することができれば何も問題ないのですが、「どのような過程を経たか」というのも大切にしたいですよね。
これって各プレイヤーの人生観がなんとなく透けて見えるようで、個人的には面白いです。
くそ真面目っぽいこと書いてしまった。
メタって厄介なんですけど、憎めない魅力があるんですよね。
だって、そこには真実があって、謎でいっぱいの水槽の中に一滴垂らせばたちまち色を変えるような力を持っているし、大好きな仲間プレイヤーの真の姿がチラッと見えるような気がして、ジブリの映画みたいでドラマチックじゃないすか。
人狼って難しくて大好き。
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話⑥
俺、ホストだから……ヨロシクゥ!
人狼BBSからオンラインXと言う異国の地へやって来た私。
最初は自分に合いそうな村を探しまくってはこっそりと参加していましたが、少しずつ異文化交流を重ね、新しい生活様式を獲得していくことで、徐々に遠慮を忘れたクリーチャーへと変貌を遂げていきました。
一時期ハマっていたのは「狼になった時に霊→占スライド」。「役職を確定させたかった」と適当に理由をつけていましたが、単純に楽しかったからやっていました。2狼が速攻でCOすることで狂人を強制的に潜伏させることが可能で、占霊内訳が真狼ー真狼だったりするだけでも村はけっこう混乱するのですが、霊COした私があえて占にスライドすることで、真狼狼ー真と言う形を作ることができます。
一見バカの所業ですが見破られにくい陣形です。霊ロラもされないし。
初心者は占ロラを徹底しようとしますが、経験者は黒ストップの傾向が強いため、レベルの高めの村で特に有効です。
「狼がやるにしてはバカすぎる」と言うところを狙っていくのが最高に楽しい。
賢い村人さんたちがウンウン唸っているのを見てヘラヘラしてる時間が一番幸せですよね。
ただこれを長期でやると普通に吊られます。短期の勢いがあるからこそできる荒技です。
そして忘れてはいけないのが「村建て」。
自分で好きな村を精一杯カスタマイズして、良さげな村を探している村人を待ち構えて、来てくれた人と一緒に人狼ゲームをするなんて、まるで盛大なホームパーティーのホストみたいでドキドキしますよね。ホームパーティーのホストをしたことがないので分かりませんけど、きっと村建てをしている時と同じ気持ちだと思います。
そう、人狼の村建てをするだけで、贅沢なホームパーティーをしまくっていたグレート・ギャツビーやマリー・アントワネットと同じ気持ちを味わえるのです。
「人狼=ホムパ=最高」の図式が出来上がりました。
初めはじっくり思考することと、プレイ時間の長さを両立させるため、30分村11人村を立てていましたが、今では24時間の長期を建てることが多いです。
毎回基本的な内容は同じで、初心者向けにして、ルールは「ベグもスライドもあり。他人を不愉快にする発言のみ禁止」。
これだけで意外とやばい人はこないし、ルールが少ないので廃村もありません。
村を建てる時はびっくりドンキーのエッグバーグディッシュのような、万人受けする安心感を目指しています。
参加してくれる皆さんのおかげで、自分がホストのときはいつも本当に楽しくやらせていただいています。ありがとう。
あと短期だけやたらと「ベーグル禁止」にするのってなんなんでしょう。
Xに入りたての頃、うっかりベグ禁止の村でベグってしまい、村人や仲間にめっちゃ怒られてスマホを握りしめながらガチ泣きして以来、ベグ禁止村にはあまり立ち入らないようにしています。
私の基本的態度としては、由緒ある人狼BBSの精神を受け継ぎ、正統な人狼ゲームを志向している者であると超勝手に自負しているのですが、ネタ村も美味しくいただけます。
参加して一番楽しかったのは文学村で、各々が好きな文学の文体を真似て人狼をしたのですが、ぶっちゃけ人狼の推理よりも書いたり読んだりするのが楽しかったです。
いつかまたやりたいな。
まとまりがないけど今日はこの辺で堪忍な。
(続ける…?)
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話⑤
短期人狼は文化祭。
ネットの中にも対面人狼と同じくらいの時間でできる人狼ゲームがあると言うことは、人狼BBSに触れた時から知ってはいました。
そのため何度か覗いたことはあるのですが、参加はしてきませんでした。
意味が分からなかったからです。
・ゲームが始まるとみんな「おはよう」と言います。なんで?怖い…
おはようしか言ってない人もいるけどゲームとして大丈夫?
・「塩なし」ってなに?タレがあるの?怖い。
・開始直後から寡黙や突然死がいる前提で話が進んでる。こわ。
・急に「こいつ臭いわ」とか言う。しかも根拠を述べたり反対する時間がないから、「こいつ臭いわ」と言う単語だけがやたら目立ったまま投票時間になる。ただの悪口みたいになってて怖い。
・考察がほとんどない。どうやって人狼を推理してるのか分からなくて怖い。
お化けや妖怪と一緒で、その存在の意味が分からないと感じる時というのは、恐怖の感情が押し寄せてくるようにできているようです。
私は短期人狼を覗く度に幾度となく「こわ…」と呟いていました。
ただ、対面に心を挫かれ、長期の難しさを感じていた私にとって、新たなフィールドとして短期を選ぶと言うのは必然でした。
いろいろなサイトやアプリを見て回り、自分にいちばんしっくりくるなぁと思ったのが、人狼オンラインXです。
決め手となったのはサイトの説明欄にあった一言です。
謝辞
システム作成にあたり、オンライン人狼の先駆者である「人狼BBS」様を大いに参考にさせていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
人狼BBSに「様」をつける運営者に悪い人はいないはず!
ここにきーめた!!!
人狼BBSを参考にしているとあって、操作感は馴染みやすく、使いにくさはありません。
夜明けが来ると一斉にメールが届いて役職が判明すると言うのは、人狼BBSにはなかったので、わくわくしちゃいます。
人狼用のチャットもきちんと赤く区切られているから、慌てなければ誤爆の心配もありませんね。
あ、MVP投票なんてのもある〜!感想戦が盛り上がりそうだなぁ。
人狼BBSとの大きな違いは
・ホストが1日の時間とメンバー調整、ルール策定の権限を持つ。
・アイコン画像と名前はいつでも変更できる。
・初日から吊る人を決めなくてはならない(人狼BBSでは初日は誰も吊られない)。
でしょうか。
最初にホストがどんな村を建てたかによって、ゲームの方向性が決定されると言うのは、人狼BBSにはなかった特徴です。
また、長期には独自の文法があって、★☆▲▼●○といった記号で見やすさを向上させたり、毎夜占い先は村人から希望を集めて占い師が判断材料にするというのがあったのですが、短期はそういう時間がないので、パンチのある言葉をぶつけて相手の反応を引き出す、みたいな感じを受けました。
例えるなら、長期は将棋、短期はボクシングって感じ。
何気ない一言で一気に形勢が逆転する様は、本当に手に汗握る展開です。
さて、早速野生のサンドパンに変身して村を探索しましたが、面白い村がいっぱいありました。
知らない学校の文化祭に来たみたい。
雑談だけする村。アニメキャラなりきり村。2−2陣形だけやる村。5人村。下ネタだらけの村。「絶対凸死するマン」がいる村(絶対同村したくない)。外国の人が英語で参加してる村。ルールが多すぎてスタート直後に廃村になる村。
見てる分には面白いけど参加は良いかな、って村が9割くらい。
残り1割は楽しい。やっぱり村長との相性が大きい気がします。
顔も名前も知らず、人狼スタイルだけで仲良くなれるのって不思議ですよね。
ネットは難しいですが、おかげで楽しく過ごせています。
今日はここまで。
(どう続けるか悩むなぁ)
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話④
人狼が下手すぎる問題。
人狼BBSをきっかけに長期人狼を知った私は、ここがワイの戦場やと確信を得るに至ります。
初戦もまあ無事にできたし、これはもういっそ人狼BBS界隈ではちょっとした有名人になるくらいに人狼を極めてやろうと意気込んでいました。
が、ここへ来て大きな壁が立ちはだかります。
・「盤面」が、理解できない…
人狼プレイヤーが使う「盤面」という言葉がありますよね。
上手い人や強気な人が使う印象がありますが、私の脳内では瞬間的にボワ〜ンと将棋盤が現れて、オオカミの絵がついた駒と村人の絵がついた駒が、将棋盤の上でわちゃわちゃ〜と動いて見えます。
見えるだけで何の発展性も生まれてこない、私の苦手な単語です。
いろいろなログを読み漁った結果、とりあえず盤面=事実の確認(陣形、噛み筋、占い結果、霊判定、潜伏の可能性があるかないか)ということかなー、くらいには理解してますが、例えば占い師が2名いてそれぞれ占い先が毎日バラバラなんてことになるともう初日の占い結果なんて忘れてますので、やっぱり苦手です。
・「縄数」が、分からない…
「ここでGJしても縄数増えない」
「偶数奇数進行では1GJでも縄が減らない」(※間違えてたので修正)
「最終日は意図的襲撃ミスをすると狼有利な場合がある」
おいおい君たち初心者をからかうと本気にしちゃうから止めてくれたまえと本気で思ってました。
でもなんかみんな納得してるし、そうなんだ…という程度の浅い理解。
どうにも理解ができず長い間苦しみましたが、私独自の解釈を図化すると、
(例:15人村の場合)
15→13→11→9→7→5→3(4)→終了
①初日の参加人数から2をひき、3か4になるまで続ける。
②3か4になったら「終了」と書く。
③各数字と「終了」の間の矢印「→」の数が、最大の縄数である。
例の場合、矢印の数は7つなので、7回の吊り縄があるということになります。
仮に初日夜にGJが起きた時の縄数と比較してみます。
15→13→11→9→7→5→3(4)→終了 縄数:7
15→14→12→10→8→6→4→終了 縄数:7
1GJしても縄数変わらない!不思議!
ちなみに偶数進行(14人村)だとどうでしょうか。
14→12→10→8→6→4→終了 縄数:6
14→13→11→9→7→5→3(4)→終了 縄数:7
増えてるねぇ。
で、どうして最終日に狼が意図的襲撃ミスをするかというと、3人の中から1人の人狼が隠れるよりも、4人の中から1人の人狼が隠れた方が逃げ切りやすいからですよね。
4人の生存者の内、一人でも自分以外に投票してくれれば、狼はその票に合わせるだけで勝率は50%になります。村にとっては最後のチャンスなので3票を合わせたいところですが、2票を揃える必要がある3人の最終日よりも、難易度が高くなります。
これに気がつくまで5年くらいかかりました。やばいよね。
・ガチ勢が、怖い…
ある程度ゲームをすると、いろんな人に会います。
「これが俺の考えた最強の戦術であり、理解できない奴はゲームをする資格すらない」
みたいな人が出てくるともう冷や汗ダラダラです。手汗ぱない。
戦術どころか占い結果も縄数も分からず参加している私は、じっと息を潜めてやり過ごすしかありません。
「勝ちに行ってないやつは狼利だからいない方がいい」
これも手汗ワードです。
勝ちに来たんじゃなくて遊びに来とんのじゃいと叫びたくなりますが、彼らも人狼という遊びを真剣なものとして捉えていることは分かるし、私なんかよりもずっと人狼で苦労してるんだろうなと思うので、グッと我慢します。
でもこういうこと言う人って大抵、役職につけなくてイラついてる村人なので、ログを漁っても黒要素が見当たらず、狼さんが噛んでくれますようにと陰湿に祈るしかありません。
結局、自分は人狼を通した他者との交流が好きな訳で、ひたすらに勝率を上げるために戦うストイックさは持ち合わせていないということが、何となーく分かって来ました。
実際、人狼BBSは半年に1回のペースで参加する程度が脳のキャパ的に限界で、あとはほとんどログを読んだり、戦術論について書かれたサイトを読んだりしながら人狼を楽しんでいました。ハマったとか書いてますけど客観的に見ると普通のライトユーザーでしたすみません。
次回、ついに短期人狼に手を出します。
(続くよ)
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話③
人狼をする覚悟はあるか。
皆さん人狼はお好きですか。
私は嫌いです。
でも1時間後には多分「好き…」って言ってると思います。そのくらい気持ちが揺れ動くやつです。
人狼ってめっちゃ精神削られますよね。
もっと気楽にサクッと楽しめたら良いのですが、大抵の場合寝不足になって体調を崩しながらエピを迎えます。辛い。不器用過ぎて上手く距離を保てない。
人狼で出会える楽しい人たちや、ドラマチックな展開、脳汁が迸るような推理合戦は大好きです。
でもそこに至るまでの苦労とか、苛立ちとか、悲しみとか、あとリアルの忙しさとか、負の感情との折り合いをつけながらゲームすることを考えると、ホントにみんな大変だよねと労いたくなります。
画面を見つめながらマジ泣きすることもあるし、何で自分こんなことしてるんだろうと考えちゃうこと、みんなもありますよね? ね?
エピが来るたびにみんなのことなでなでしてあげたい気持ちです。
◆
対面人狼で女の子を泣かせてしまった私は、2回という戦績で引退を決意しました。
それから1年ほどは人狼と無縁の生活を送っていましたが、ある時ふと(パソコンで「人狼」ってワード検索したらどうなるんだろう…)と思いました。
当然なんですけど人狼に関わる情報が大量に出現して、何となく流し読みしているうちに、「人狼BBS」というサイトに辿り着きました。
これ。私が人狼教の聖地に辿りついた瞬間です。
そしてそのまとめサイトは人狼教の聖典になります。
人狼BBSは2019年に閉鎖してしまったのですが、当時はまだまだ健在で、ここでは連日のように村が立ち、匿名の人同士が集まって人狼をしているようでした。
私がまず驚いたのは、その人狼は24時間のサイクルで夜明けになるということ。
そして、表情の見えない相手との言葉のやりとりだけでゲームをしているということでした。
そんなことできるの???
覗いてみると、なんかすごい。プレイヤーの熱量がやばい。
過去の発言から矛盾する点を引っ張り出してきて提示したり、噛み筋を考察したり、なんか難しそうだけどめっちゃかっこいい。
わー、狼は専用のチャットで誰を噛むか相談してる!!良いなぁ。対面だと話せないもんなぁ。
え〜死んだら死人だけでゲームを観戦しながら話せるの!?自由!!!
そんな感じで一気に引き込まれ、暇さえあれば人狼BBSとまとめサイトに訪れ、ゲームを眺めていました。
やりたい。
やってみたい。
でも、一度参加を表明すれば途中離脱はできません。
それに、みんなのレベルが高過ぎてついていけない可能性大です。
怖い。お気楽に参加して「吊られた方がまし」とか言われたら今度こそ心が折れる。
やるからには覚悟を持って全力で行きたい。
付け焼き刃の戦略では太刀打ちできないと思った私は、とりあえず誰か一人でも灰から味方をもらえれば勝ちというルールを自分の中に作りました。
そうすれば自分が吊られる可能性は1票分なくなるし、相手の白をこちらも確信できれば、私と相手の持つ2票を他の灰に回すことができます。
そんなに都合の良い展開にはならないかもしれませんが、自分が表情や仕草に頼らず、どこまで知らない人と仲良くなれるかを知りたくて仕方がなくなってしまいました。
という訳で初めて参加した村が↓
です。恥ずかしいのでどのキャラクターかは言わずにしておきます。
多分一番浮いて見える非能力村人がそれです。
長くて読むのが大変なのと、何故か後半♂薔薇♂の世界になってしまっているのでお勧めはしません。
とにかく発言が浮いてるし推理も雑だし改行がうざいし不慣れ感マックスですが、他の村人が優しく接してくれたおかげで投げ出さずに頑張り切れたと思います。
私の発言から最白認定をしてくれる人も2人いました(そのうち1人は人狼でした)。
赤ログでは狼同士が口論をしていてそっちはマジで辛かったと思いますが、その辺りも非常に勉強になりました。
結論。人狼大好き!でも1時間後には定かではない!
(続く?)
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話②
対面人狼向いてないかも。
前回に引き続き、私の(恥ずかしい)人狼ライフを振り返ります。
誰の興味も惹かないこと請け合いなのですが、好きなものについて書くと決めたので書くぞ。
でも、とりあえず何かをやり通すのって大切だよね。これも人狼で教わりました。
初めての人狼ゲームを、「一人だけノリを理解できていないリアル狂人として振る舞った」という経験は、怠惰にまみれた学生生活の中で忘れていた、私の人間としての尊厳と呼ぶべきものが傷ついたことを実感する、重要な出来事でした。
こういう挫折に近い気持ちって、普通は日々の学校の学びとか親友との喧嘩とか好きな人との失恋とかで培われていくんでしょうけど、私の場合は人狼だったのです。自分の学生生活ろくでもないな。
それでも一時は「人狼」と聞くだけで鳥肌が立ち、もし誰かがそれをやりたがる素振りを見せようものなら「イヤッ!」と全力拒否する2歳児並の反応しかできなくなっていました。
でもそんなある日、突然「私にも人狼ができる気がする」と思える時がやってきたのです。
良く分かりませんがやる気がメラメラと湧いてきて、今度こそスマートにゲームができるような気がしてきました。
でも自分から「人狼がしたい」とは言えない。
友達も多くないので、サークルの活動中に主宰が提案するのを待つ日々が続きます。
そして、ついにその日がやってきました。
あの日の屈辱を晴らすため、イメトレはもう何百回もしています。
参加メンバーの性格要素も把握済みだし、ポーカーフェイスの練習もしました。
正直、勝てる気しかしません。
よっしゃあ、人狼でも占い師でもなんでもこいや!!
…………………………………………………………………………
…結果だけ先にお伝えしますと、私は人狼を引き、占い師を騙り、霊能者がいなかったのでそのまま乗っ取りに成功。大勝利を収めました。
が、また問題を引き起こしていました。
私があんまり熱を込めてやり過ぎたせいで、本物の占い師だった女の子を泣かせてしまったのです。くそだ自分。
後から聞いた話によると、本物の占い師の女の子は、私がいきなり「私(=砂)占い師なんですけど、女の子ちゃん占って人狼でした」と言ったことにびっくりして、思考が止まってしまったらしく、何にも言えないまま投票が集まり、吊られてしまったのが悲しくて、悔しかったのだそうです。すぐに謝って仲直りしました。
でもわかる。本当は村人なのに、みんなから指を差されて吊られるのは本当に辛いよね。
まじごめん。
でも…
でも、こっちの消化不良感もやベェのよ…。
確かに勝った時は気持ち良かったけど、こんなの全然嬉しくないよ。
女の子を泣かせたことなんて、妹がふざけて私のドラクエ3のセーブデータを全消しした小学校6年生以来、全くありませんでした。あの時はまじで怒った。
あー、そもそも、自分には人狼が向いてないのかもしれない…きっとそうだ。
こうして、私は人狼で再び挫折を味わい、「もうやらない」と心に決めました。
それ以来、対面人狼は今もやっていません。
(続くと思います)
対面人狼からネットの長期人狼にハマった話①
…皆さんは、初めて人狼をやった時のことを覚えていますか?
私は朧げながら覚えていますが、当時のことを思い出すと恥ずかし過ぎて胸が苦しくなってきちゃいまして、堪らなくなると枕に顔を突っ込んで「オギャー!」と叫んでしまう程度に幼児退行を起こします。
今回は、私が屈辱の対面人狼を経て長期人狼というヘブンに辿り着いた時のお話をします。
私は学生で、ある演劇サークルに所属していました。
いつものように軽いストレッチを終えて、バレーボールをするのが日課になっていたのですが(この時点で活動内容が変ですが、演劇サークルというのはそういうことをやりがちです)、その日は主宰が「面白いゲームを覚えてきたから皆でやろう」と提案したのです。
私はいわゆる真面目系クズで、芝居の練習を少しでも多くやりたいタイプで、「主宰の提案するゲームはあんまり面白くない」などと言って目立つのも嫌だったので、無言で肯定とも否定とも言えない態度を取ることに長けています。その結果、心の内では早くお芝居をしたいなぁと思いながら、サークルのメンバーと共に人狼ゲームをすることになりました。
この適当な参加態度が、現在まで長引くオギャ発作を引き起こす要因になります。
主宰の説明は以下の通りです。
「…皆さんは、ある小さな村のホテルに集められた村人です。この村には人間に扮した狼人間、つまり「人狼」がおり、夜になる度に一人ずつ村人を食べていきます。村人は人狼を倒すため、人狼だと思う人を話し合いで一人決め、処刑することにしました。今から目を閉じてください。私が皆さんの背後を歩きますので、私に肩を叩かれた方、2名が人狼です。人狼になった方は自分が吊られないよう、村の議論を混乱させてください。1日の話し合いの時間は3分です。では、どうぞ。」
サークルのメンバーは10人。主宰以外は全員人狼ゲームを知らず、主宰はGM(進行役)です。
占い師も霊能者も騎士(狩人)もいません。ちなみに私は村人です。
初心者9人だけで何を話せっちゅーねんという感じですが、もうゲームは始まってしまったのです。普段は和気あいあいとしているメンバー間にも緊張感が漂っています。
この時、私は「なんだか良く分からないけど人狼っぽい人をでっち上げて自分が生き残れば良いんだな」と解釈しました。素でクズの発想ですが、生き残るためには仕方がないのです。
この時点で私が大きく勘違いしていたのは、「人狼ゲームは空想に浸って役柄を演じることがメインではない」ということです。いわゆるRP(ロールプレイ)とも呼ばれますが、キャラクターを演じたり設定に忠実になるのは、ご飯にかけるふりかけのようなもので、人狼ゲームのご飯=主食たるべきは、「推理」と「ブラフ」、そして「説得」だと今は言えます。ただ、経験が乏しい当時の私は、ふりかけだけを装備してゲームを突破しようとしていたのです。
私は今までの妄想力をフル活用し、片っ端からでっち上げることにしました。
私「そう言えば私、Aさんが昨夜、目を血走らせながらホテルの部屋を抜け出すのをみたんです…きっと狼だと思います(震え声)」
A「えっ」
Aさんの(そういうのありなの?)という表情は今でも忘られません。
でもこれは仕方ないのです。だって、誰が人狼かなんて分からないんですから。
それ以降、議論が発展することはなく、なんとなくAさんが吊られました。
私「Bさんには昔、キバが生えていたんです…小さな頃、村の広場で一緒に遊んだときに襲われたことがあって…(泣き顔)」
B「えっと」
私もでっちあげなんてしたくはありませんが、これは演劇サークルの活動なので、芝居をすることは大切なトレーニングなのです。
私「Cさんは肉付きが良くて美味しそうなのに噛まれないなんて明らかにおかしいですよね」
C「それ言われちゃうとね(笑)」
これはもう見た目のまんまです。
こうして村人の私は、無事最後まで生存しました。
人狼役の二人だけを綺麗に残し、図らずも狼陣営の勝利に大貢献したのです。
吊られたメンバーとGMの視線がなんとなく痛かったです(今にして思えばGMは早よ止めろやと言えましたが、私も彼も経験不足でした)。
私はガチのリアル狂人として、人狼ゲームの一歩を踏み出したのです。
オギャー!
(続くかなぁ)